読書

【感想】Lousism『eggs and the world』「dismembered」

日谷秋三(dani)さんによる個人文芸サークル「Lousism」の短編集です。 www.pixiv.net非常に純文学的*1な作品を書かれるサークルで、その読み応えにいつも期待しております。それだけに本を読んだ感想を書くにも緊張してしまい、読み終えてから10日以上寝か…

【感想】龍の髭『中国古典小説便覧』

続いて、文学フリマ東京で買ったよシリーズ!(まだ沢山あるよ!!) 「中国のあらゆる時代を舞台に、オールジャンルで小説創作」をしている、サークル「龍の髭」さんによる『中国古典小説便覧』です。 ryunohige5884.blog.fc2.comいつも文フリのカタログで…

淡交テキスト『やきものを知る12のステップ』9

さて、前回の更新よりすっかり日が開いてしまってしまいました。 ほとんど美術館か博物館に行ってきたので、そちらをブログエントリーにした方が良かったのではないかと思いつつ、隙間に少し読んだ本を。www.tankosha.co.jp9月号です。 最初の「茶席のやきも…

【感想】飛浩隆『象られた力』(ハヤカワ文庫)

読了。 www.hayakawa-online.co.jpある天才的な音楽家を巡る秘密に対峙する「デュオ」、情報が空間を満たした宇宙……から弾かれてしまった男の冒険を描く「呪界のほとり」、ある惑星で繰り返される"美しい夜"とその仕組み「夜と泥の」、表題作であり"かたち""…

【感想】大坂文庫『尾生の信』

9月8日に開催される文学フリマ大阪のWebカタログがオープンになりましたね。 bunfree.net文フリ大阪で初の500ブース越えですってよ、おめでとうございます。 なお、それだけ出店数が多いという事で、当日の設営ボランティアを大絶賛募集中だそうです。関西地…

高山右近の寺社破壊伝承への個人的な理解

http://www.asahi.com/articles/ASGC835Z9GC8UHBI014.html 高山右近の福者認定が進むかというニュースが話題になってました。はてなブックマーク - 高山右近を来年「福者」認定か バチカン高官ら示唆:朝日新聞デジタル はてブで右近の寺社破壊について言及…

思いつき文フリ購入本感想 Cult Trash(桜井夕也)さん『Chrome Exhaust -REIGITION-』

Cult Trash(桜井夕也)さんの 『Chrome Exhaust -REIGITION-』を読んでいたら、そのまま何か書きたくなったので、何となくメモ帳を起動していたので…続けるかわからないけど、突発で感想を。 サイバーゴシック/デジタルデカダンスな近未来散文詩を旨とする…

タイトルには書いてないけど、舞台はきっと大久保町

ライトなノベルは、とってもライトなので、ライト感覚にさっくりとノベれます。やみなべの陰謀 (ハヤカワ文庫JA)作者: 田中哲弥出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2006/04/01メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 24回この商品を含むブログ (87件) を見る電撃…

中島敦「悟浄歎異」より

俺が比較的彼を怒らせないのは、今まで彼と一定の距離を保っていて彼の前に余りボロを出さないようにしていたからだ。こんな事ではいつまで経っても学べる訳が無い。もっと悟空に近附き、如何に彼の荒さが神経にこたえようとも、どしどし叱られ殴られ罵られ…

出逢った、本。

海と毒薬 (講談社文庫)作者: 遠藤周作出版社/メーカー: 講談社発売日: 1971/06/21メディア: 文庫 クリック: 1回この商品を含むブログ (11件) を見るさっきのエントリーのオチになった『海と毒薬』、移動中に読了。…こんなネタに使われる為にやってきたワケじ…

今日まで読んだ本

さて、前段の引用は、つまり今日の状況説明。書泉で買い物してきたよ、って。その前に今日の読了本。モダンガール論 (文春文庫)作者: 斎藤美奈子出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2003/12メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 32回この商品を含むブログ (56件…

今度こそ書泉で買ったモノ

もうね、今日はヲタモード全開で行きすよ。小娘オーバードライブ〈1〉 (ソノラマノベルス)作者: 笹本祐一,むっちりむうにい出版社/メーカー: 朝日ソノラマ発売日: 2005/10メディア: 単行本 クリック: 4回この商品を含むブログ (27件) を見るあの『小娘オーバ…

読了

ご臨終メディア ―質問しないマスコミと一人で考えない日本人 (集英社新書)作者: 森達也,森巣博出版社/メーカー: 集英社発売日: 2005/10/14メディア: 新書 クリック: 155回この商品を含むブログ (131件) を見る対談。 片方の森巣氏は存じ上げなかったが、もう…

時貞というと、わたしのROキャラを思い出してしまう(苦笑

島原の乱 (中公新書)作者: 神田千里出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2005/10メディア: 新書購入: 2人 クリック: 10回この商品を含むブログ (20件) を見る面白い。詰め込みたいことを新書レベルにまで落とし込むのに苦労して、話の筋がすっきりしなくな…

読了

先週は、だいぶまとめて本を読めました。助かった。わけても一冊紹介。「個性」を煽られる子どもたち―親密圏の変容を考える (岩波ブックレット)作者: 土井隆義出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2004/09/07メディア: 単行本購入: 8人 クリック: 59回この商品…

休んだ

サッカーの強豪ですか、と、日付ネタ。気が付いたら、目が疲れてます。右目が相当ぼんやりしてるので、おそらく炎症を再発してると思われます。先生に怒られるけど、とりあえず貰った目薬の残りで対処しておこう。 若いウチから目が弱いから、うーん、高齢に…

先週の読了(中)

子どもがニートになったなら (生活人新書)作者: 玄田有史,小杉礼子,労働政策研究研修機構出版社/メーカー: 日本放送出版協会発売日: 2005/07メディア: 新書購入: 2人 クリック: 5回この商品を含むブログ (21件) を見る写真で見た玄田先生が想像よりかっこよ…

先週の読了(前半)

カーニヴァル化する社会 (講談社現代新書)作者: 鈴木謙介出版社/メーカー: 講談社発売日: 2005/05/19メディア: 新書購入: 14人 クリック: 316回この商品を含むブログ (323件) を見るタイトルだけ見て 『終わりなき日常を生きろ!』→「無理!」 という、世相…

読み捨てるばかりの本を前にして、ふと思った

この前「ノリでしか本を読めない」(大意)みたいな嘆き(?)を吐いてしまいましたが。本にしろ、ネット上での言説にしろ、それを読む動機として、もちろん「自分の知らないことを知って楽しい」という素朴で洗練されない好奇心も大きいのですが、もう一方…

本日の読了

ぼくたちの洗脳社会 (朝日文庫)作者: 岡田斗司夫出版社/メーカー: 朝日新聞社発売日: 1998/10メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 45回この商品を含むブログ (72件) を見るなるほど。まぁ、洗脳社会という方向付けが正しいかどうかはともかく、キャラクターと…

先週読んだ本

働くということ - グローバル化と労働の新しい意味 (中公新書)作者: ロナルド・ドーア出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2005/04/25メディア: 新書購入: 10人 クリック: 193回この商品を含むブログ (70件) を見る仕事のなかの曖昧な不安―揺れる若年の現…

『つくられた卑弥呼』

つくられた卑弥呼―“女”の創出と国家 (ちくま新書)作者: 義江明子出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2005/04メディア: 新書購入: 2人 クリック: 23回この商品を含むブログ (17件) を見る「私と卑弥呼との出会いは、ほんの三,四年前のことである」と、あとが…

注目です

カーニヴァル化する社会 (講談社現代新書)作者: 鈴木謙介出版社/メーカー: 講談社発売日: 2005/05/19メディア: 新書購入: 14人 クリック: 316回この商品を含むブログ (323件) を見る次に買う本決定。 …私が注目というか、これ絶対はてな的に注目がいってそう…

世界電気通信の日/また買っちゃったよ

だそうで。昨晩、後輩(仮の名を「上総介」言ふ)とメッセしてたところ、何故か岡田斗司夫の話になっていて…というよりか、今まで岡田斗司夫の著書を避けていた私が反省を促されるというワケのワカラン展開になっていまして。結局、本を読むと必ずその本に騙…