すごく反省

http://d.hatena.ne.jp/dok/20050825/1125023291
いや、まさか勢いで書き出してしまって、dokさんから返事をいただいてしまうとは。申し訳ないです。
これを書いた時の心理背景として…まぁ、色んなトコを読んでたんですけど、己の愚昧さ具合に腹が立って、でもしかし、この程度の感覚で生きてる人だって沢山いるワケだし、みたいに思ってると、何か頭いい人達の「お前らもっと勉強すれ」というのが、ものすごい煽りっぽく思えて…つい、明らかに頭のおかしいモノを書いてしまった、という反省です。今流行りの、非モテ論争発祥のコミュニケーションスキル論争における、過剰反応しすぎな非モテ男みたいな過剰に落ち込み自分を棚に上げて全てを敵視みたいな*1ことをしてしまいました。まぢでごめんなさい。誰に向けて言ってるのか自分でもわからなくなってるけど。
ただ、1つだけ自分の言葉足らずで伝わりきらなかった部分があったのですけど

枕として選挙は欠かさず行ってるけど…と言っておいた上で。実は「どのような意見」も持ってなく、示すべき「意思」もない人が、きっと私だけでなく、何万人と何百万人といるのだろうと確信しております。

と私が書いた部分に対して、

おそらくその何百万人は「政治は自分の知らないところで勝手に行われているモノ」だとか「誰が何をしようが結局一緒」と言った感覚なのではないかと想像してみる。そんな仙人のような世俗には関心を示さない生き方もアリだとは思う。ただしその場合はたとえ消費税が20%に引き上げられようが、全国民が所得の5割を所得税として持って行かれれようが文句を言う権利は無いと思う*1

とご返事をいただきましたが、私が想定したのは、むしろ「選挙に行って票は入れてるけど、そもそも自分が望んでる事も曖昧なら、選んだ理由も無きに等しい、イメージ投票みたいな人」(≒自分)を念頭に置いていました。ちょうど

ただ、意思有る一票と死んだ一票も同じであるし、こんな曖昧とか偶然が数だけは何万倍にも膨れあがるかと思うと、何とも言えない気分ですが。

の部分がそれに近いです。政治制度みたいなメタな視線で考えれば、(一応、自己判断能力が認められる一般の成人ならば)どんな人がどんな理由でどんな被選挙人に投票しても全く自由であるし、それが守られるからこそ正当性や正統性が生まれるのだと信じておるので。そう考えると、やっぱり前回の私のワケのわかんない叫びは否定されるべきですね。もっと現実の話として考えて、「お前、間違ってる」と頭よさげな人から言われると、正直不安になってしまう…というか、むしろ、そっちの人たちの片棒を担ぐようなマネをしてしまったという感じです。(そもそも、参政権という天賦の権利(?)の側面から考えれば「間違い」とか「正解」なんて、人が断じれるレベルのモノではないのかもしれません)
ま、恥ずかしながら正直に申しますと、iwatamさんのコラムとか、最近は全く読まなくなったSimpleさんあたりを読んで、気持ちがグラついたんじゃないかと思います。ちょい毒入りコラムは基本的に敬遠しながら読んでるんだけど、やっぱりどっかで心に残るんでしょうね。


日本ではなぜか「棄権はよくない事だ」という社会通念がある。朝一番に投票所へ出向くお婆さんを偉いと思う風潮がある。しかし、それは間違いだ。投票にかけられている問題について何もわかってないのに投票するのは社会にとって悪である。ちゃんとその問題について考え抜いて投票した人の投票分がいい加減な投票によってかき消されてしまうからである。例えば国会議員は本来キャリアとか手腕とか能力で投票すべきものであるが、そういった事に何も興味のない人が顔とかテレビの露出度だけで投票してしまうおかげで、国会に無能なタレント議員ばかりが増えてしまうのだ。
投票するからには、「この人が日本を良い方向へ導いてくれる」と思う人に投票すべきだ。そして、それがわからないなら棄権すべきだ。「私はだれが国会議員にふさわしいかを正しく判断する情報に欠けているしそれを考える暇もないので今回は棄権します。」というのが正しい姿勢だ。こういう人を「棄権はよくない」といって無理やり投票所に持っていこうとするから、タレント議員とか二世議員みたいな困った人たちが当選してしまうのだ。
ごめんなさい、わかりません。本当にわかりません。いや、わからないなりに、引っかかりがあればいいのでしょうけど、基本的に私の目って節穴ですから…いや、ホントまじで。仕事始めてから、少しでも自信がつけばいいと思ったのに、ただ、自分の盲目さがさらに酷くなっただけでしたので。。。

あ、でも読み直してみると、この投票の話ってただの喩え話であって、コラム全体からいくと「専門性の遵守」が主題なのだから、やっぱり変なコンプレックスを持った目で誤読をしたのかなぁ…。

しまった、ちゃんと返事になってない。えぇと…そう、「無意味」の項に関しては全くその通りで、それ以上告げる言葉がありません。やっぱ、学問嫌いでセンスのない人間だったから言葉の選び方が雑というか、感情に支配されると科学的な思考をいとも簡単に放棄しすぎる。
そんなワケで、もっと素直に叫べばよかったじゃん、知恵と知識と意思と力が欲しいって。あと、私はそれらを正解を選ぶ為に欲しかったんだけど、本当は間違える勇気の為にそれらを得るべきなのかもしれません。

*1:「世の中はみんな恋愛主義で外見主義で、アイツらはその一面だけで俺を否定しやがるぜ!」的な感じ。気持ちはわかるが「みんな」とか「アイツら」の指してる範囲が曖昧なまま全てを敵認定するのはイクナイよ。…というのと似たような事。