mixiから輸入

mixiではじめて気合い入れて日記書いたのですが、せっかくだから、一部書き換えてこっちに転記。



最近、後輩や他の皆様がエラくやる気で更新してるのに触発されて、負けちゃおられんと、こっちでも無駄なことを過剰に書き触れてみたいと思います。

して、今日のテーマは「サディスト? マゾヒスト?」です。(エロ君*1のパクリ)

…最近、マイミクの知人の日記をきっかけに、ごく一部で大人気になったsm診断。ワリと、ストレートに答えがわかりそうな設問が多いですが、そこは一悶着*2

さて、社会心理学者のE.フロムによるとサディズム的な行い、マゾヒズム的な行いを「権威主義的パーソナリティ」による「共依存」に見るそうです。

……要は、常に不安で自己嫌悪し、外的な誰かに依存することを望むのが「マゾヒズム的心性」で、一方、暴力や…時に、愛や自衛を掲げて他を支配しようとするのが「サディズム的心性」…みたいな感じ? そして両者はお互いに依存している、と。

マゾヒズムの場合、そりゃあからさまに依存してますが、じゃー、どうして支配するサディズムが依存してるんだ…と言いますと、つまり、このサディストである者は、自分に支配される人間を常に必要としていて、実は支配されるマゾヒズム的な人間が片時でもいなければ、自己を保っていられないという、共依存関係にあるそうです。

かなーーり、ゆるく考えると……だめんず・うぉーかー!?

さてさて、そ〜しますと。一般にイメージされる、いわゆる「SMプレイ」とは何ぞや、ということになりますが、これは「マゾヒズム的心性」と「サディズム的心性」が、たまたまセクシャルな部分で発揮された「性的倒錯」でありまして、ひろーい「サディズム」「マゾヒズム」のワールドの、氷山の一角……になる、みたいです。(笑

うーん、「サディスト」か「マゾヒスト」かって、痛いとか、責めとか、アブノーマルかってよりも、ぐっと身近でこわいねぇー…。そんなワケで、私は両者共に精神的な割合を強く感じるので、いわゆる「主人と奴隷」というよりも、「支配を好むパーソナリティ」と「服従を求めるパーソナリティ」こそが「サディスト」「マゾヒスト」の分水嶺だと思います。ちなみに、その考えで分類すれば、絶対私はマゾヒストの領域に一歩踏み込んでると思う所です。(照


E.フロム『自由からの逃走』、『人間における自由』より


(文系じゃワリと有名かもしれないけど…特に『自由からの逃走』はオススメです。過剰な自己卑下と過小評価、無力感を、言葉に分解してくれます。そして、これらがナチズムに向かっていくという研究は、今こそ読み返す価値があると思います。)

*1:大学の後輩

*2:久々に使ってみたかった