2021年の増田を今更思い出す 1~3月編

待たせたな。

世間の皆様が40代とか、サイゼとか、ドラえもんとか、もう一生懸命にダイアリーを書いているのに、私は一か月も遅れて去年の増田を思い出している。
去年とか一昨年は「何とかの部」とかカテゴリ分けまでしていたけど、今年の自分には、そんな気概もない。
そして、既に知られている通り、増田ブクマカ界隈では私など過去の人になってしまった。ファーストブクマがほとんどなくなってしまった。
それでも、id:kash06が気に入った増田を、1月から順番に紹介しよう。

1月

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増田と人間失格人間失格石田彰。1行目から取り合わせが良い。
そもそも「恥ばかりかいて」の時点で、脳内での言葉のリズムが夏目漱石に向いていたのに、この1行目だ。確かに恥と言えばこちらだが、テニスで言うと自分が意識していたのと反対側にリターンを決められてしまった感じ。


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え、14ブクマ!?(2022年2月11日現在)
2021年で一番心に残った増田。

14km歩いたときは、自分を励ましながら、御手淫が貰える、御手淫、御手淫、嬉しいなぁ御手淫って
疲れながらもニコニコ頑張って歩いてたんだぞ

は、字面から想像される風景が完全に狂気の沙汰で、読み返す度に笑いがこみあげてくる。今もまた笑っている。
14kmで14ブクマとは、うむ、むべなるかな。


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2021年、賛否両論悲喜こもごもだった例の増田シリーズ。
単純に商売の話というか、私の履歴書みたいなのが好きなんだと思う、自分が。


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この言語感覚よ。

 じゃあランカちゃんも僕の股間の煙突に対して何か手伝いをするべきなんじゃないの?」

「何それ・・・本気でそれいってるの?」

完全に『神聖モテモテ王国』だ。


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長い長い自分語り。
10代の頃、母親の圧倒的な正しさ、頭の良さを前にして自分の領域の確保に苦労した気がする。自分で物を考えるより向こうの価値観の方がどうも正論なのだけど、そうすると自分が母親とは違う意見を持つという経験が無くなってしまい困っていた。とにかく困ってしまって、いつ頃だろうか、理屈もなく「自分はこう決めた」と言ってみるようになった。母にはそれが(うちの父のように)意味のない頑固者と映ったようだが、自分が間違っているのも無理を言っているのもわかっていた。「こんな無茶でも言わないと、あなたの先回りに俺の頭が勝てなくて、このままだと俺の意思は消滅してしまう!」という焦りだったけど、それを言語化する能力も無かったし、何より野暮ったくて理由を口にするなんて思いつきもしなかった。
そんなことを書くといわゆるまともな反抗期のように見えるけど、実際は家族では最も妥協的な人間で、時に母と喧嘩になる妹や父を見ながら「この人たちは、なんて下手なのだろう!」とか、終いには「誰とも決定的な喧嘩をせず、価値観を執り成している自分こそが、家族で一番の仲介者だ」とか、そういう事を長く思っていた。
20代になり社会人となった後も実家に暮らしていたが、これまで決定的な喧嘩だけは絶対に避けていたのに、ちょっと自分の気持ちを押し通して言ってやろうと考えた事が起こり、親との喧嘩に至った。いや、実はきっかけはさっぱり忘れてしまった。
とにかく、自分の意見を突き通すくらいとても簡単だと思って口にしてみたのだが、豈図らんや、驚くほどに口が回らない。半ば泣くようにして、ようやく言い切る事が出来たほどだった。
そんな事があった後でわかったのは、自分は「一番手間が掛からなかったけど、ある意味で何を考えているのかわからない所があった」という事。自分の守っていた平穏というのは、実は親父の性格と全く同じ「恥ずかしいから何も言わない」を自分が折れる方にコーティングしただけだったんだなぁ……とわかって、それ以来、敢えて「家族をやる」事にはとても意味があると考えるようになった。

みたいな思いが蘇ったので、個人的に増田2021にした。


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才能だ。これも本当に好き。


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自分はちょっとした体験談や会話文に弱いらしい。増田と一緒に「なんだと!?」と思って、まんまと楽しみました。

2月

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自分は、きっと人生に対する真剣さが足りなくて、こんな風に必死には生きられなかった。
試験を受け終わっても、スタバにも入らず、彼のような全力を尽くした者だけが味わう状況にもならず、ぼんやりと落ちて落ちて、ぼんやりとどこからも選ばれないまま卒業式を越えてしまい、その翌日にようやく夜間部からの合格通知を貰った、甘くてぬるくて愚かな生き物だった。
いや、後半が本当に良くて、現在のニュースを見た時に思い出したというのなら、それほど人の苦労を思いやれる人がいるのは素晴らしいと思った。

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この頃の増田、思い出に端を発するものが多いのは、増田の雰囲気がそうだったのか、選んだ私がそうだったのか。
中学生の頃、誰も水をやらない鉢植えに何となく毎日水をやっていたら、流れで花係になったのを思い出した。花の名前も知らないし、興味もそんなに無かったと思うけど、世話をするという行為が好きだったのかもしれない。

カスミソウが昭和だと言えば、そういえばカスミソウの産地として有名なのは、まさに福島県昭和村ですよね。

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2021年の記念としてブクマしたけど「涼しくなるか バカ野郎!」シリーズの勢いの良さが心地よい。
全くだ。


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ブコメにあるように、ビジネス譚としてはモデルがある話なようで、その部分が興味深い

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そういえば初期は変な教訓みたいな話や、感情移入させるようなストーリーも少なく、お仕事増田的な雰囲気が強かった。お仕事の話は嫌いじゃないのよ。

3月

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久々に読みました、オメガラーメン増田。
やはり味付けが濃くて、大好き。
そして、謎にとんでもなくカッコいい。

オメガラーメン増田については、去年少しだけ触れています。
kash06.hatenablog.com


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ブコメにも書いたけど、後半に増田が自分の人生を振り返る、その思い出の広がりとテンポが良かったです


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事業そのものではなく、事業清算のデリヘル増田。


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インターネット的だ!(なんだその感想



という感じで並べてみたけど、3月まででかなり長くなってしまったので、一旦ここで区切ろうと思います。
そのうち続きを書きます。

(追記)
kash06.hatenablog.com
書きました。