紹介ついでに

引き続き『日本はなぜ…「マナー神経症の時代」』(ISBN:4121501845)で思うこと。少し内容から離れますが、関連して。やはり「(社会的)ひきこもり」への言及を前にすると、彼らの完全なまでの志向と態度には、どうも自分は遠い気がしてならないのです。しかし、これが「NEET」の心性となると、かなり自分と重なる部分があって。この差は何だろう? わからんッス。ちなみに、他で言うと「真性ヲタ」より「隠れヲタ」、「隠れヲタ」でも「脱オタ(済み)」よりも「中途半端な所で永遠に魂を彷徨わせる何か」たちに、より親近感が!(本の内容とは全く関係ないw)

(追記)
……あ、わかった!

周囲のライバルとの競争に勝つことによって、人間関係に自信が持てない優等生の自尊心は守られます。独力で自尊心を守ろうとするのです。集団で悪さをすることで自尊心を守ろうとする「落ちこぼれ」「不良」とは対称的です。(P.178)

もちろん、この背後には適切に自尊心を持っている大勢の普通人がいるようですが。そして、ここでまだ語られていない存在というのが、おそらく「周囲との競争関係から自分から降りてしまうことで『言い訳のスキ』を作り込んで自尊心を守る」、私のようなボンクラたちではないでしょうか。もちろん逃げるわけですから、1人で逃げるしかないでしょうし。…って、別に脊髄反射的に思いついた素人感想ですけど。
だから「ひきこもり」の『エリート』たちのストイックな苦しみには届かないし、でもウダウダした曖昧な憂鬱を如何せんと常々彷徨っている事には変わりがない、みたいな?

それと、7章で「お客様社会=自尊心を買う」という話が出てきているのですが、これは私自身にも相当跳ね返ってくるので恐る恐る書いてみますが「客になれる=自尊心を買える」という構図にも乗れない、「客になる事に慣れてない層」って、絶対にいるよね。じゃなけりゃ、例として、あそこまで「脱オタ挫折話」が盛り上がるハズないって。kimaさんと、どっか言った時にそんな話(客になり慣れない)をしたら「んな、店側の立場に立ちゃー、慣れますよ」という所に答えがあるのかもしれない。…いや、それでも、なかなか難しいかもしれないですけど。
私が思うに、「健全な消費者」であることが現代のステータス*1なら、いつまで経っても強い消費者にすらなれない事が昨今のダメ人間の陥る罠なんじゃないかなぁ。

…みたいなことを、お客さんから、上司・内勤の人、果ては業者さんにまで、全て一貫して、何故か私一人が謝ってる構図に陥った時に考えつきました。何これ、すげーおもしれーー、俺、何もやって無くても常に最弱ジャン!!!wっwwっうぇww

*1:その面で言うなら、メジャーな買い物をしない「オタク」が「不健全な消費者」と位置づけられ、拒否されるとも言えそうな