書きながら寝た昨日の日記

脱オタといえば、結局やりやすいところから…ってのは相場だよね。

これ、あくまでも自分の狭い範囲での話ですが。よくあるのが就職活動とかで、いやーな世界*1と闘わなくちゃいけないとか、あるじゃないですか。その辺りから何となく「あくまで足りないモノを嫌々そろえる」という名目を心に掲げて、ほんの少しずつ、嫌だった買い物を始めるみたいな感覚。
よくあるのが、靴からとか、上着からとか、メガネとか…のように、モノっぽくて、苦手意識をわずかでも和らげるようなトコから手を付ける例。
げんしけん」で斑目が就活ついでにメガネ変えるエピソードがあるのですが、アレがまさに「いかにも」っぽくて、9割笑いの1割むかついたとかありましたねぇ。

はてなブックマーク - シロクマさんがボクの絵を使ってくれるそうなのでボクもついでに脱オタについて考えた。 - はなてダイアリー、メンタコ
「適応」するか「進化」するかという問題。
でも追記にあるみたいに、小さくベタに連なって開き直れば…ってのも、それはそれでいいですよね。ただ「適応」「進化」「ベタ」って、三択を必ずしも選ばなくちゃいけないわけでもなくて、実際はいいとこ取りをしてくのが楽そうな気はします。

http://b.hatena.ne.jp/entry/http://d.hatena.ne.jp/p_shirokuma/20070708/p1
これは手前味噌すぎる事を言うかもしれませんが、自分が歩こうとしたというか、現に足を踏み入れてる方向って、これかもなー。いわゆるハイブリ型。
もう5年くらい前でしょうか、2chエロゲー・ネタ&業界板」の「隠れオタ」「フラグ」「悲惨」スレという、兄弟のようなネタスレを読んでいたのですが*2。実は、そこで頻繁に目にしたのは「趣味として安心してヲタを続ける為に、見かけだけでも脱オタするぞー(そして隠れるぞー」という方針でした*3。趣味を返上するかではなく、世間の目からの「脱」。それは言葉として語られてはいなくとも、劣等感のような感覚からの「脱」も含まれていたと思います*4

↑のエントリーで、インターネットの力と罠として、小さな「クリエイター気取り」による「進化」方面への間違った進出が懸念されてますが。おそらく、敢えて書く必要がないと判断されたと思いますが…やはりネットの力として、小さな「適応」を導く面も無視できないと思います。

プライドからか、それとも『自分がやった所で…』という不安や諦めからなのか?いや、まずはリアルで手ほどきしてくれる友達が居るか居ないかだな。こればかりは環境によるからなぁ。
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不安と諦めはぬぐえません。環境は選べません。
本当は、克服できなくもない問題なのかもしれませんが、放っといて一人で良くなる人だけではないし、それが出来ないからこそ、悪いスパイラルにはまっているのだとも言えます。

しかし、自分と似たような仲間である「エロゲヲタ」たちが、自分にも出来るかもしれない(?)ような体験談としてのファーストステップを書き残してくれたり、まさに自分と同じような誰かが「一緒に*5」ステップを踏んでいくのを見るのは、ROMであっても勇気づけられるものです。

あくまで当てにならない個人的な話ですが…未だに買い物は面倒くさくて苦手意識があるのですが、嫌悪感でいっぱいだった頃と比べれば、自分でも信じられないほど楽になりました。

確かにネットにて「開き直るコミュニティ」に耽溺する危険性もあります。が、一人で脱オタ出来ないが、開き直る事も出来ない程度の微妙な人間にとって、今まで出会った事のない「自分に似てるかもしれない(?)仲間?」も発見しやすくなったんじゃないでしょうか?
リアルだと「変わりたい」だなんて、恥ずかしくて口に出しては言えないけど、匿名のコミュニティで、こっそりと、だけど集団で「本心はどうせ変わらないけど、世間にほんの少しだけ見た目合わせる気分?」をやってみたりする。で、やってくうちに、ほんの少しだけ「マシ」になってる、かもしれない。

非常に弱々しく生ぬるいのですが、当人がそれに満足するならば、それでいいんじゃないんでしょうか。
自分は、まだまだ満足ってほど余裕な気持ちではないですが、マシというか、何となく生きてるだけ、多少は大丈夫なんだと思ってます。

*1:本当はいやらしいのは世界の方ではなく、うまく絡めてない自分こそが一番醜く汚らわしいと、内心では思ってる(気づいてる、と書くには、少し主観的すぎかも)。で、たまに吹き上がる。

*2:ただし、自分は「エロゲー」自体はやらない人間だったので、彼らへの仁義を通すためにROMってました。でも、心情的な部分はかなりシンパシーを感じていたので、非常に参考になってました

*3:この「見かけだけ」という部分が、後に「無難って何だよ」論争になりかけるのは仕方がない面もあるのです…。数年前にblog系脱オタ論でも「無難」論がぶりかえしてたのも同じですが。それだけ私たちは「普通」という言葉に恐怖と羨望を抱いていたのですから。。。

*4:少なくとも自分は、そんな事を自分の手で文字に出来るほど冷静じゃなかったし、そもそも多大な劣等感の存在を自分から認めるだけの余裕は無かったので…

*5:という幻想